はじめに近況
ずいぶん長い間バイリンガル教育についての記事を投稿してませんでした😅
親子で一緒に生活していると日々の小さな変化に気付きにくく、数年して振り返ってみるとだいぶ状況が変化したことに気が付くなんてことがありますよね。まさにそんな状況になってるので近況を、と思って書き残してみます。息子10歳、娘6歳。
我が家はいやゆる日本人学校には一度も通ってません。
前回からずいぶん時間が経過しましたが、以前は女の子の方が言葉を覚え操るのが男の子より早くて上手なのではないかと勝手に思っていた訳ですが、現在の状況は息子はゲームやアニメをきっかけにYouTubeでも日本人YouTuberの動画を視聴していまして、読み書きは別として結構日常会話は上手にこなしています。
一方娘の方はどういうわけか、ゲームはそこそこ興味がありますがアニメにはまったく興味なし。YouTubeで見るのは実写で女子系のキラキラ可愛い、10代のおませなお姉さんたちが出てくるような動画ばかりみています。そんなわけか娘の方はどんどん日本語を話さなくなってきました。
ここ数か月とても顕著なのですが、親が日本語で話し掛けても娘は8割くらいは英語になってしまってます。

永住家族の日常会話
今のところ親と息子の間の会話はほぼ10割が日本語といってもいいと思います。親も日頃から「家では日本語を話してね。」「日本に帰ったら従妹たちと会話ができないよ」とか言い聞かせてますし、過去の日本一時帰国が楽しかった事もあったようで、また日本に行けることを純粋に待ち望んでいる息子は上手に日本語で日常会話ができてるかなと感じています。もちろん同年代の日本に住む子供たちに比べるとだいぶボキャブラリーは少ないし、一部発音が正しくないのもあったりしますが、それは仕方のないことで、私たち両親が見る限りは許容範囲内だと思います。
ところが娘の方は今年に入ってから日本でいう小学校へ入学し、それから英語が瞬く間に上達しました。はじめは良かったのですが、そこからどんどん英語に引っ張られていき、今では英語がだいぶ心地よさそうに見えます。学校からかえってきてはクラスメイトとの話なんかを沢山してくれますが、親がそのクラスメイトの名前を言って会話をすると、「違うよ、そうじゃなくって・・・・」と友達の名前の発音を直されるという始末です😂
そして息子と娘の会話がだんだんと英語になってきています。ちょっと前まで息子も妹に話す時は日本語だったのに最近急に英語になってきたりしています。ちょうど半分くらい英語・日本語といった感じです。だいぶ娘の影響によるところが大きいと感じていますが、話しかけられた息子がそのまま思わず英語で返答してしまっているといった感じにもみえます。親はすかさず「日本語!」といいますが、息子は日本語へ戻り、娘は喋ろうとしていることを日本語で上手く表現できないのか少し黙りぎみになったように見えます。(これはホントにまずい!)
タレントでルー大柴さんという方がいましたが(今もご活躍中!)、娘の話し方が最近それに近くなってきてるので、とても心配です。🤣

通じるからいいのか?
といった感じで息子の方はどちらかと言えば自然と日本語が身についていったのに、娘は同じようにはいかない現実。
娘が英語で話すと「日本語で!」と言う回数が最近増えてきているので、これも実は親なりに悩んでたりします。頭ごなしに毎回言われると娘の方も嫌になってしまわないか。その先には日本へ一時帰国するのさえ楽しみでなくなったりするのではないかと心配になってしまいます。
ここのバランスが本当に難しい。結局ここのバランスをどうするか、ず~っと頭の中をぐるぐると巡っているわけです。言い換えればこれがバイリンガル教育の難しさでもあり鍵だと言ってもいいと思います。何年も正解を見いだせないで試行錯誤するところ。
今はまだ娘の言ってる英語は通じるレベルですが、あと5年くらいすると親が理解できなくなったりしないか心配になります。皆さん先をいってる先輩方、どうやってここから乗り越えて行けばいいのでしょうか?聞きたくなります。
とりあえず実践してること
そんなこんなで嫌にならずに学べる事がないかと思い、娘が十分成長したので車でお出かけするときは車の中で家族4人で日本語しりとりゲームをしたりしてプレッシャーを与えないようにしながら少しでも日本語を覚えてもらおうとしています。
(娘は友達の名前をしりとりで言うので、末尾に”ちゃん”付けにしてしまうのが可愛らしい😊)
あと息子はもちろん娘も器用にタブレット端末を使うので、最近Duolingoを始めました。子供たちは日本語のレッスン、大人たちは英語のレッスンをしています。家族4人で連続日数を伸ばしあったり応援したりと楽しく学んでいますが、娘は日本語の読み書きができないので、時々親がヘルプしていますが、今のところ順調に楽しんでいる様子です。
もう1つは日本に居るおじいちゃん、おばあちゃんとビデオチャットすることです😊 1週間に何回かは顔を見ながら話しをするようにしています。効果のほどはわかりませんが、いつもお誕生日にはプレゼントを送ってくれるおじいちゃ、おばあちゃんですから子供たちもご機嫌に話をしています。(チャット中に話をするのはほとんど親同時ですが)
今はまだ従妹たちはあまり登場してくれないのですが、もう何年か経過したらお互い英語や日本語についてなど、コミュニケーションを取るようになってくれないかな~。と思っている今日この頃です。
“ゆるやかなバイリンガル”
どうやったらいいか?を考えるのも大切だと思いますが、無理やり強制したくはないので、両親は「やらない方がいいこと」も考えているところです。
「怒るように強制しない」
得に娘がゲームをしたりしながらお兄ちゃんに喋る時に弾丸のごとく英語で話すので親がついつい「日本語で!!」なんて言ってしまうのですが、ここはもう少し言い方を考えるようにしないといけないと反省しています。
「親がヘンに英語を使わない」
娘に何か話しかける時、ついつい親も下手ながら英語を使ってしまうことがあります。これは一旦日本語で話しかけるようにすべきと反省しています。

おわりに
取り留めない投稿になってしまいましたが、今思うのは「兄妹でもこれほどに違うものなの?」というところと、「実は男の子・女の子ってあまり関係ない」と感じてるところです。
振り返ってみると2人の性格の違いも大きく影響しているように感じます。息子が小さいころからお風呂場にひらがな・かたかなの学習表なるものを張り付けています。まだ娘は幼児という頃、息子はその表に書かれてあるイラストをじ~っと眺めたり、指を指したりしてとても興味深く見入っている子でした。それから成長するにつれて親と一緒に「あいうえお、かきくけこ・・・」と読み上げたりし、また成長するとその表にかかれてあるダジャレなんかも楽しそうに読んでいました。
一方娘の方は・・・まるでその場所にそんな表が貼られてあることさえ見えていないような振る舞いです。本当に不思議です。かわいいイラストなど描かれていますが、娘の方はいまでもほとんどその表に見向きをすることが少ないです。これだけ見てても「そりゃ日本語の成長に差はでるわぁ」と納得してしまいます。
娘の性格からすると目の前に自分の興味のあることには全力で楽しみ・・・上手く表現できませんが「努力」という言葉とは無縁のようです😂 (今のところ)。このままでは困りますが。
一方息子の方はどちらかというと慎重で観察力がある方じゃないかなと思います。家族でいつもの道をドライブしていて、道端の看板に書かれてある内容をいつの間にかしっかりと記憶していて親が指摘されるなんてことも何度もあります。そういう性格がどこか影響している部分もあるのでしょうか。
兄妹でもこれだけ違うので “バイリンガル教育” は本当に難しく感じます。
焦る気持ちがゼロにはなりませんが、できることをできる範囲で、楽しみながら続けていけたらいいなと思っています。
同じような悩みを抱える方がいたら、ぜひコメントお待ちしております。

今日も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!