今回は最近凝ってるコーヒーについて。器具に特化した内容というよりコーヒー豆の話です。
こだわりはないのに、外では「やっぱりあの店のコーヒーだよね~」なんて、こだわってカフェを選んでる人。そんな人がもう少し自宅で美味しいコーヒーが飲めたらいいのに。という方へ心を込めて、私が最近たどった道を整理するためにブログ記事にしてみました。
- スーパーマーケット店頭のコーヒー豆を選んできた。
- スーパーマーケットで買うのをやめる。焙煎屋さんから買うメリット。
スーパーで何気なく豆を買ってませんか?
我が家もちょっと前までは週末のショッピングセンターのお買い物ついでに食料品と一緒にコーヒーも同お店の棚から手に取って購入していました。
そうは言ってもそれなりに過去の経験から「ここの豆はいい。こっちは値段が高いだけで酸っぱく美味しくない。」とか持論を展開しながら誰でも何処でも手に入る豆を買っていました。
スーパーの棚にはどの豆にしたらいいのか迷ってしまうくらいバラエティーにとんだコーヒー豆のパッケージが並んでいます。下の2枚の写真は近所のスーパーの棚で、1枚に入り切らずに左右1枚ずつ撮りました。
私の場合、以前は次のような感覚で豆を選んでいました。
- 賞味期限が長い方がいいよね。
- 酸味は苦手なので、深煎りの豆にしよう。
- ローストした日付が記載されていたり、されてなかったり。もちろんローストしてから日が経ってない方がいいのは知ってるけど。
- 手にとっているのはブレンドコーヒー。(あまり意味は理解していない)
- 250gや500gのパッケージより1kgの方が単価が安いので1kgを買う。
と、こんな感じです。でも多くの人がこうやって豆を買ってるのではないでしょうか?
ちょっと前に職場の同僚が1kgのパッケージを購入してから1年近く経ってもまだ開封して飲み始めてないというのを聞いてびっくりしましたが。この記事に興味をもってくれた方は豆を1年も保管して飲んでない、なんて事はないと思いますが。
豆の選び方を変えてみよう。
大手スーパーの棚などに陳列されてるコーヒー豆も他の食品と同じで「賞味期限」が記載されていて(こちらでは”Best before”と書かれてありますが) これで販売としては問題はないのですが、コーヒー豆って焙煎されてから2ヶ月も3ヶ月も経過していくと本来の美味しさが失われてしまい、味が変わってしまいます。鮮度が低下して香りも変化します。豆からガスが抜けて行くのと同時に風味の成分も失われていきます。一般的には焙煎してから2週間から1ヶ月くらいで消費するのが良いと言われています。
じゃどうして焙煎日を記載していないの?
その理由は・・・販売者側からすると焙煎日を記載するより、賞味期限を記載した方が在庫にならずにお客様に手にとってもらいやすい。という理由があるようです。私がいつも買い物をするスーパーマーケットではどうも焙煎してから1年後の同じ日を賞味期限と記載しているようでした。もし今あなたが買おうとしている豆の賞味期限があと6ヶ月もあったとしたら、あまり抵抗なく買う人はいそうです。でも焙煎してから6ヶ月経過した豆を手にとっていたら、「ん・・・他の豆にしようかな」なんて思う人が多いのではないでしょうか。
という具合に販売者側の意図があるようです。
ただしスーパーマーケットもコーヒー豆を焙煎業者から仕入れているので、焙煎業者のプライドでパッケージに焙煎日をちゃんと記載しているブランドも見受けられます。私も気にしはじめてからやっと気付いたのですが、そういう業者の豆だと品質管理やこだわりも感じられて好印象です。(どうやってスーパー側と店頭での販売方法に折り合いを付けたのかは分かりませんが。)
なので、今迄漠然とコーヒー豆を食品や日用品と同じくついでにスーパーの棚から購入していた方は上記のようなことに少し気をつけてみてパッケージを手に取ってみてください。これを意識するだけで大きな1歩だと思います。
スーパーじゃなくて、焙煎屋さんから豆を買う。
しばらくすると、焙煎された日から短くて1ヶ月後くらいの豆しか手に入らないこと気が付きました。この理由は全国チェーンのスーパーマーケットだと、流通に関連してどうしても焙煎されてから実際に店頭に並ぶまでに時間が掛かることが要因です。
(もっとも孤立した都市Perthならではかもしれない・・・)
焙煎後、2週間から1ヶ月くらいが香りや味など美味しく飲めるということですから、店頭に並んでいる時点で1ヶ月が経過しているとなかなか厳しいものがあると思いました。
こまめに250gのパッケージを買うと高くつくし、かといって1kgのパッケージだと飲み終わる頃には何ヶ月経過してる?って話になってしまいます。
そこでどうにかして新鮮な豆を購入できるか考えた結果、スーパーで買うから無理があるのだと気が付きました。そうなんです、焙煎屋さんで豆を買えばもう少し新鮮な状態で購入できます。 実はこれに気が付いてない人が意外と多いんではないでしょうか。言われてみれば当たり前なんですけど。
「わざわざ食品の買い物とは別の所にコーヒー豆を買いに行くの?」なんて思わないでください。焙煎屋さんから直接買うメリットは新鮮で美味しい豆を買うだけの理由ではないんです。
私がやったことは、Googleで「coffee bean roster」とググって、そしたら近所にも何件がお店が出てきました。皆さんも一度試してみてください。そしてその焙煎屋さんのホームページを見て営業時間内に行ってみる!まずここからです。
焙煎屋さんのホームページをみたらスーパーで見かけないパッケージや豆も販売しています。そしてそこには「シングルオリジン」と記載されている豆があります。これは要するにブレンドされていない、一箇所の農園から収穫されたコーヒー豆を使っているということです。「それが何?」って。
一言で言ってしまえば、生産者がこだわりを持って栽培・収穫し、加工している豆ということです。産地銘柄によって不思議なくらい味が違います。私はここ数ヶ月、これを経験して今迄のコーヒーに対する概念が本当に変わりました! 一番変化したのは、フルーティーとか酸味のあるコーヒーが苦手と思っていたのは錯覚で、本当に美味しいフルーティーなコーヒーって、フルーツのような味がありますが、舌に刺さるような酸味がまったくないんです。これには本当に驚きました。
若干話がそれてしまいましたが、焙煎屋で購入できた豆は焙煎当日、又は数日後で入手できました。むしろ美味しく飲むためにそこから1週間くらいは味が落ち着くまで冷暗所でねかせたくらいです。
スーパーでは売っていない豆、焙煎屋さんがおすすめする豆などいくつか購入した結果、購入単価は上がってしまいましたが、新鮮でそれぞれに味の違いが明確で、それを楽しんで飲めるということに感動してしまいました。
スーパーで購入している豆ってブレンドされてて、どれも味にそう大きな変化がある訳ではなく、そういうところが以前は「コーヒーってこんな味だよね~。」という固定観念がありましたが、今はコーヒーの味ってこんなに幅が広いんだって感じながら、毎日コーヒーを楽しみながら飲んでいます。
この記事を書き始めた時は「美味しい飲み方」も書こうと思っていたのですが、豆の買い方だけでもいいたいことが多くなってしまって、今回はここで終了にします。私はオーストラリアに住んでいますが、自宅で今より美味しいコーヒーを飲みたい人はぜひご近所の焙煎屋さんからの購入も考えてみてください。
新しいコーヒー器具を購入する前に豆を変えても今より美味しいコーヒーが飲めること間違いなし!
上の写真は私が最近焙煎屋さんから直接購入したものです。
ではでは~。