自宅で飲むコーヒー、豆は豆のまま買って、飲む直前に挽いて飲む。ということを長い間続けていました。安い電動プロペラ式のグラインダーを使っていて、ある時期から「これで本当に美味しくコーヒー飲めてるのかな?」と思うようになり、ネットでいろいろ調べて今回手動のグラインダーを購入したのでブログ記事にしてみようと思います。
- 電動プロペラ式グラインダーを使っていてどこか不満だった。
- 安いセラミック刃の手動ミルを購入するもまた別の不満。
- 調べ直して再びグラインダーの購入を決意!「TIMEMORE C3 MAX」に決定!
- 1ヶ月使用してみた感想。
- 日々のコーヒータイムの変化について。
- もっと美味しいコーヒーを楽しむために。
- コーヒーがなくなりませんように。と考えた事。
電動プロペラ式グラインダーを使っていてどこか不満だった。
プロペラ式の電動グラインダーですが、これは超お手軽で、豆を入れてスイッチを押せば10秒くらいで細かく豆を挽いてくれます。値段もお手頃で、私が使っていたのは某コーヒー器具メーカーの3000円くらいのグラインダーでした。耐久性はかなり良く、ほぼ毎日コーヒーを飲むのに使って5年は経過していたと思います。しかし残念ながら今回故障を待たずに手動のグラインダーに置き替わってしまいました。
不満だった一番の理由、それは挽き終えた豆の大きさにバラツキが見られること。これが最大の理由で、これでペーパードリップすると、淹れた後にペーパーに残る豆の大きさのバラツキにびっくりしてしまいます。そしてその仕組から挽く豆の大きさを自分で調整できないことでした。
「これが味に影響するんだろうな・・・。」と思いつつ、壊れないこともあって、「ま、いいか・・・。」となってしまい、なかなか次の段階に進めないという具合に時が経過していきました(苦笑)。
安いセラミック刃の手動ミルを購入するもまた別の不満。
コーヒーを豆から挽いて飲むという習慣は10年以上前から。といっても当時はそんなにこだわりがあって “絶対豆から” ということでもありませんでした。でもここ最近YouTubeでコーヒーにこだわりをもって配信している方々が増えてきた印象で、そういう動画を見るにつれて、私も少しこだわって美味しいコーヒーを飲みたいと思うようになりました。
そこで「まずはグラインダーでしょ!」ということで、どこかの動画で入門としてはコストパフォーマンスもいいとおすすめされていた、某有名なメーカーのセラミック刃のグラインダーを買いました。(上半分が黒、下半分は透明なプラスチックで挽いた豆が見える、アマゾンで2000円くらいで買えるアレ)
はじめてのグラインダーでとても楽しみにしていました。「手動グラインダーってこんなに力がいるんだ。」と思って、毎回気合を入れて2人分の豆を力いっぱい挽いてました。コーヒーそのものの味も以前よりは良くなったと感じました。
時々我が家のちびっ子たちが、この手動グラインダーをやらせてほしいというので、手渡してみたものの、結構力が必要でなかなか上手くハンドルを回せなくて、途中で諦めてました(笑)。
しばらくしてから親もだんだんやる気を失ってこのグラインダーを使うのを諦めてしまいました。そしてもう1つの理由は良く見ると「それほど豆が均一に挽けてないんじゃない?」と感じ始めたことでした。ちょうどそのくらいのタイミングでハンドル部分が壊れてしまい、とりあえず電動プロペラ式に逆戻り(涙)。
調べ直して再びミルの購入を決意!「TIMEMORE C3 MAX」に決定!
プロペラ式に戻り、コーヒーを飲みながら時々夫婦でコーヒーYouTuberのチャンネルを見ていました。そこで見つけたのが「Comandante」というとても優秀で高価な手動グラインダー。お値段が5万円近くします。見た目はウッドなボディが魅力的で木のぬくもりも感じられそうな、とてもいい感じなグラインダーです。(メタルっぽいのもあります)
しかし電動のプロペラ式を使ってるレベルで、いきなりこれはどうなの?ということで、次の候補が「TIMEMORE C3 MAX」というグラインダーです。シリーズに何種類かありますが、我が家は夫婦2人で飲むのに1人200ml近く飲みます。それでMAXだと一度に30gの豆が挽けるので、2人分を挽くのにちょうどいい容量でした。(他のは一度の量が20gなようです。)
1ヶ月使用してみた感想。
外観は金属性で少し重みもあって、とても高級感があります。以前のグラインダーとはぜんぜん違います。表面はダイヤモンドグリッドデザインというらしく、グリップ感がありハンドルを回していても滑る感じはありません。ハンドルはとてもスムースに回転します。初めて豆を挽いた時の感想は、「心地良い挽きごごち!」という印象です。以前のグラインダーはかなり力が必要で、がんばってゴリゴリとハンドルを回していましたが、それから比較すると拍子抜けするくらい楽でした。YouTuberの方が説明していた「豆を切る感覚」というのが分かる気がしました。豆を挽いてドリップし、ペーパーフィルターに残った豆を見て、また驚きました。十分くらい均等に豆が挽かれているのがよくわかります。
淹れたコーヒーの味、とても美味しい!いつもと同じ豆なのに別のコーヒーを飲んでるみたいでした。たまたまそうだったのかもしれませんが、味にすっきり感が増したというか雑味のない感じというか、表現は難しいのですが、明らかに違った味でした。正直グラインダーを変更するだけでここまで味が変わるとは思っていませんでした。均一に豆を挽く事により均一な味を楽しむことができた。ということなのかもしれません。
注ぎ方やお湯の温度、豆の鮮度など別の要因もコーヒーの味には大きく影響しますので絶対とは言い切れませんが、いつもの豆でこんなに美味しく飲めるんだと、夫婦して驚きました。
豆を挽いていて気付いたことが1つあります。
挽いた後に下部の受けの容器を緩めて取り出した際、静電気が発生しています。購入前のネットの製品レビュー等でそんな事を見たり聞いたりしていなかったので少々驚きました。1ヶ月使用しても相変わらず挽いた直後には静電気が発生しています。この状態で容器を逆さまにしてトントンとペーパーフィルターに豆を入れると、容器の内側にかなり微粉がこびり付いています。初めはどうしようと思って、都度同封されていた刷毛でそれらの微粉を落としていましたが、最近はそのままフィルターには落とさずにいます。
考えようによっては「微粉をフィルターに入れない方がより均一な大きさの豆でコーヒーを淹れることができるんじゃない!?」もしコレが意図した作りだったら、スゴすぎます!(しばらく置いていれば静電気はなくなります。)
日々のコーヒータイムの変化について。
コーヒーは淹れる準備から飲み終えるまで、すべてが癒やしの時間。
朝のコーヒータイムが楽しみのひとつに変わりました。一旦はハンドグランダーに行きましたが、またプロペラ式に戻っていたので、TIMEMORE C3 MAXでまたコーヒーを淹れる時間が楽しみになりました。平日の朝は時間に追われることが多いと思います。でもこのコーヒーを淹れる時間が、ひと呼吸して自分に向き合う時間になったと思います。ブレーキを掛けて落ち着きを取り戻す機会を与えてくれているような、ちょっとしたリラックスタイム。朝のプチ・マインドフルネスです。
私達夫婦は幸か不幸か2人ともカフェインの対する反応が鈍いようで、就寝前でも問題ないので、ほぼ毎晩食後にコーヒーを飲んでいます。仕事から帰宅して子どもの相手をしたり、ディナーの準備をして片付けをして忙しい時間の後、や~っとひと息できる時間にペーパードリップでコーヒーの香りを味わいながら、ほんの少しの時間ですが、このリラックスタイムもまた一段と楽しみな時間に変わりました。最近コーヒーが美味しくなったことで、2人でコーヒーの話であ~でもない、こ~でもないと話が盛り上がりました。(また別の機会があればそんな話も書いてみようと思います。)
数年前までは外で時々コーヒーを買って飲むこともありまたが、ここ最近は買って飲むという習慣はなくなりました。理由はコーヒー1杯に5ドル近く払って自分の好みの味かどうか分からないし、どちらかと言えば期待以下に終わってしまうことが多かったからです。気軽に「何処のテイクアウェイでもいい」とならなくなってしまいました。今回、TIMEMORE C3 MAXを手に入れてコーヒーを飲むのが楽しみになったので、この味を外に持ち出そうと思って高性能の保温マグの購入を検討中です。
もっと美味しいコーヒーを楽しむために。
今回はTIMEMORE C3 MAXという素敵なグラインダーを手に入れたので、このグラインダーについて書いてみました。同じ豆でもグラインダーを変えるだけで味に変化が起こり、自分の選んでいる豆が自分の飲みたい味なのかどうか、以前より判断しやすくなったと感じました。豆が均等に挽ける事で味にばらつきが出にくくなったからだと思います。今のところしばらく豆は変更せず、もうしばらく様子を見てしっかりと今の味を覚えてみようと思います。そして1つの基準を覚えて別の豆を試してみようと思っています。一貫した味の再現性を保つためには別の道具、コーヒースケールやケトルの選び方も大事かと思いますが、またの機会に書いてみようかなと思います。
コーヒーがなくなりませんように。と考えた事。
今回TIMEMORE C3 MAXを手に入れてから、コーヒータイムが以前と違って変化したのは事実で、手に入れたのをきっかけに一杯のコーヒーをゆっくりと味わいながら夫婦2人でのんびりとした時間を過ごしています。そんな中「そもそもコーヒーって」みたいな話になりました。
ネットではコーヒーを美味しく飲む方法を様々な形で説明されていて、素敵なカフェやコーヒー器具、素敵なバリスタの人たちなんかがメディアで取り上げられたりしています。朝出勤前にカフェで買ったコーヒーを片手にオフィスへ向かう人達のイメージ映像とか・・・。
でもこのコーヒー豆は何処からどうやって私たちの元へやってくるのだろうと。数年前から「フェアトレード」という言葉を聞いたことがありました。「生産者から消費者まで持続可能性のある(sustainable)トレードにしましょう。」みたいね事で、生産者の労働環境、自然環境、賃金体系、そしてサプライチェーンの透明性に関する事です。
コーヒーを美味しくいただいている事に感謝し、これからもこの素敵な時間がなくならないように、少し考えを巡らせてみました。お店で陳列されているコーヒー豆にはビックリするくらい安いものから、そこそこ手の出しにくい値段の物まであります。安い豆はどうやってここまで安く販売できてるんだろう? フェアトレードのマークがある物もあるし、ない物もある。いままでは「安いからこれにしよう。」なんて買い方をしていましたが、少し考えるようになりました。
これ以上書くとグラインダーの話からだいぶ逸れるので、またこちらも別の機会があれば書いてみたいと思います。
今回も読んでいただいてありがとうございました。美味しいコーヒーに興味を持ってもらえましたでしょうか?
(ページ内の写真はいつものGXR A12 50mmで私が撮ったものです。)
それではまたコーヒーに関する投稿を楽しみにしててくださいね!